高校生とオトナのゲストハウス形式の座談会 終了しました。
結局、高校生だけでなく大学生、中学生も参加してくださり
姫路だけでなく
京都や明石からもご参加いただきました。
本当に雨の中、ありがとうございました!
ゲームプランナーの渡邊さんは名古屋から。
彼が作ったゲームの話や、どんなことをするのか
「え?そんな作り方するんや!」という話や
ゲーム業界に置ける中国、韓国、アメリカの話など
とても面白かったです!
アルジェリア出身の建築デザイナーのファリドさんには
ヨーロッパの建築の写真を見せていただきながら
(もちろん所属事務所の建築デザインも)
日本語が話せない状況で、日本で仕事をする道にチャレンジ
した経緯など
そして新聞記者の安藤さんからは新聞記者の1日や
なぜその仕事を目指したのかなどなどお伺いしました。
本当にありがとうございます!!!
で、学生さんたちの質問や対話がとても面白かった!!!
私の中で一番印象深く残った言葉がこれなんです。
「まったく、オススメすらされない何か」の大事さ、です。
今、デジタル全盛期でスマホでネットニュースが読めるこの世の中で
新聞の価値とはなんなのか、という脈絡の中で
スマホを検索すると、関心ごとのあるニュースが次々と連なってくる。
とても便利だしそれで十分、という学生さんの意見に対し、
「それは結局、自分の興味の範囲を出ない。
新聞を広げると、(自分が全く興味がない)記事も載っていて
それを目にするかもしれない価値」ってあるよね的な話に。
そうよね。そうなんだよ。
ネットフリックスやアマプラを見ていると
私の視聴履歴に合わせて、マッチングで●%!って出て来て
「あんた、これ好きでしょ?絶対好きだから見ろ見ろ見ろ」と
強烈なオススメをされるわけで。
で結構、それがビンゴなわけで(笑)
でもそれって確かに自分の範疇を出ないわけですよ。
渡邊さん(ゲームプランナーさん)が
「僕はビデオ屋さん、とても好きだったんですよ。
あるタイトルを借りに行くんだけど、横にある、
オススメすらされてない何かを
手にとってみる。
それってとても大事なことだと思うんですよ。
例えば、姫路城に行くときに、一番近い停留所で降りて
最短で行こうと思えばいけるんだけど
ガイドブックにすら載ってない オススメされない道に
ちょっと入ると、何かに出会ったりすること、あるんですよねえ」
と
わかる。わかるわー。
オススメされない何か。
最短距離でない、何か。
検索の外にある、何か。
私の中での今回の座談会の気づきはいろいろあるのだけれど
この価値を見直すいい機会になったなあ、と思っていたら
某県立大学の先生から
「弱い紐帯の強さ(新しい可能性は自分の遠い関係の人がもたらす)」
という言葉を教えていただきました。
アメリカの社会学者であるマーク・グラノヴェッターが
1973年に提唱した社会的ネットワーク理論だそうです
グラノヴェッターによれば、新規性の高い価値ある情報は、
自分の家族や親友、職場の仲間といった社会的つながりが強い人々(強い紐帯)よりも、
知り合いの知り合い、ちょっとした知り合いなど社会的つながりが弱い人々(弱い紐帯)
からもたらされる可能性が高いんだそうです。
私は恥ずかしながら知りませんでしたが
本当にそうだなあ、と思った次第。
正直なところ、企画をした当初は「私は高校生の時に
オトナに会いたかった。世界を知りたかった。だから絶対に
こういうの欲しいと思う!」と
突っ走っていたのですが
だんだんリサーチするうちに
今の時代はインターネットがあり、
すぐそこにスマホがあり
どんな情報でも手に取れる時代になっており
それでもアナログの価値を
過大評価していたのですが
だんだんと
「おせっかいだよな。。。この企画って・・・」と
自分の「良かれと思って」企画が微妙なのではないかと思うこともしばしばありました。
しかし、この
「オススメですらない何か」とか
「弱い紐帯の強さ」理論に基づくと
どこかで誰かの役に立つ(かもしれない)情報を伝達できる
何かであるならば
やっぱりこれは続けていきたいなあと、再確認いたしました。
(なので、プロジェクト名は「ジョブタネ」なのですが笑)
と、いうことで、やはり私ができることはこういうことだなと思い
これからもどんどん、やっていきたいと思いますー。
とはいえ、
学生さんたちには「いつもは話せないオトナや他の同年代と喋れてよかった」
「もっと喋りたかった」「次も絶対参加したい」と言ってくださって内心ホッとしたのも事実(笑)
ちゃんちゃん♬ 学生さん、きてくれてありがとうございます!
そしてオトナの皆さん、ご協力くださってありがとうございます!!
感謝しかない!
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